2025年あけましておめでとうございます
明けましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては、穏やかな新年を迎えられたことと、お喜び申し上げます。
雪のない正月に慣れた身にとって、小雪の降りかかる曇天の初詣は、行き渋りそうになりましたが、外に出れば雪化粧は美しく、空模様も明るく移り変わり、参道を進む頃には晴れ晴れとした心持で、一年の計を思い描くのでした。そして、昨年1月1日の能登半島地震が思い起こされ、平々凡々と何事もないことこそ、良きことなのだと思い至るのでした。
私たちは、その人らしさや幸せな思いを実現するために、職員の手により、安全で安心な環境を作り、ご利用者の皆さまの平凡な日常を守っています。
一方、社会全体を覆う人手不足は、特に介護現場では著しく、人手をかけなくとも良い場面では、ロボット化、DX化を推進することが喫緊の課題となっています。
私たちも、電話システムの更新にあたり、電話応答の音声受付や玄関でのタブレット受付を導入いたしました。まだ導入したばかりであり、ご不便をおかけすることもありますが、特に、ご家族の皆さまには、ご理解を賜りますようにお願い申し上げます。
今後も、様々なロボット化等を推進しますが、人のしあわせを実現できるのは人だけです。どんなに AI化されたロボットであっても、人と人が響き合うしあわせの実現は困難です。
ご利用者の皆さまの、その人らしさやしあわせな思いを実現することに、職員が傾注できるようロボット化、DX化を進めていきます。
今年の干支は乙巳(きのとみ)。乙は「軋むこと」と「植物の成長」を意味し、巳(蛇)は「脱皮を繰り返すたくましい生き物」として「豊穣や金運の神様」とされています。そこから、成長とその成果が表れる年と言われているようです。
干支は、論理的に証明できるものでは無いのでしょうが、紀元前から暦として使われ、60年周期で、その年に何があったかを記録(記憶)する中で、表されてきた知恵の一つだと感じています。
60年前の1965年はどんな年だったでしょうか。残念ながら、はなたれ小学生だった私には記憶がありませんが、AIによると、前年のオリンピックの反動で倒産企業が多かったものの、5年以上続くいざなぎ景気が始まった年だそうです。
成長はするが、そのための軋みがある。軋みに擦り潰されることもあるが、これまでの準備(努力)があれば成長の年になると、私は読みました。
輝きの会いきいきの郷は29年目を迎えます。
創立30周年に向け、成長の年となるように、職員一人一人が、これまで以上に努めてまいります。
そして、その成長は、ご利用者の皆さまの福祉(しあわせ)の充実実現となるものです。
理事長 鞠子克己